チケットのアサイン方法を工夫してレビュー文化と自律的に動けるチームを作る試み

会社ではRedmineでタスクを管理しています。 僕のチームはRedmineBacklogsPluginを導入していて、さらに「チケットに記名するのは作業中か次に着手予定のものだけ」運用を試しています。狙いはレビュー文化作りと自律的に動けるチーム作りのふたつ。なぜその運用をするとレビュー文化、自律的チームが作れると思ったのか、中間地点の振り返りがてら書いてみます。

レビュー文化

プロジェクトの初めから終わりまで、もしくはスプリント期間中のタスクにあらかじめ担当者を決めてしまうと、自分にアサインされたタスク以外の作業に手が伸びにくくなってしまいます。「自分にアサインされたタスク以外の作業」で犠牲になりがちだと感じるのは各種レビューやペアプロなど、コードの品質向上やスキルアップに寄与する作業。コードの品質の悪さとかスキル不足とか、(あくまで肌感覚ですが)我々が抱える問題の一因が、固定化されたアサインなのではないかと思い上記運用をトライ。コード品質とかスキルの上がり具合は測定できませんが、少なくとも向上の機会であるレビューの頻度は2.5ヶ月 5人体制で600件となかなかの数字になってきました。(開発環境の変化など他にも要因はあるのだけど…)

自律的に動けるチーム

大風呂敷感あるけど真面目に取り組んでいます。ここでいう自律的に動けるとは「プロジェクトの状況を見て仕事を自発的に組み立てられる」こと。チームが自律的に動ければプロマネの負担をグッと軽減できるし、プロマネが指示しきれなかったために起こる遅延なども減るはず。これを目指すなら仕事のアサインは「チームが抱える仕事のプールから状況を見て適切なものを自分からどんどんプルする」ようなスタイルが良い。そのためには固定化されたアサインは邪魔になるので廃止、タイトルのような運用をして自分の仕事は自分自身でアサインするように促す、といったことを試みています。

実際にやってみるとアサインの工夫だけでなく他にも

  1. プロジェクト状況の可視化
  2. メンバーの自発性

が必要かなと感じます。2.は定数かもしれないけど、1.はどうにかできるはずです。1.で試しているのはプロジェクト状況の可視化と立ち話の公開。これについては別に記事を書くつもり。みなさまはどんなアプローチを取っているのか知りたい。